ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)
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ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)

 

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2023 | 3_17 | Friday

九州 福岡・佐賀

博多駅

いつもお世話になっておりますお客様への納品で、3年ぶりの九州へと訪問して参りました。コロナでなかなか伺えず、長いようであっという間の3年間。子供だったら小学校を卒業して、中学を飛び越して高校生になっている期間ですので、やはりコロナの自粛とは長いものでした。福岡空港も新しくなり、平日にも関わらず、多くの人でごった返しておりました。博多駅もコロナ前以上に活気が完全に戻っております。この度も一日、福岡から佐賀までをたっぷりとご案内いただきまして、いつもの様に感謝感激でございました。今回も、九州での一期一会の多くの出会いに感謝をいたしまして、一部ではございますがご紹介をさせていただきます。

 

佐賀県立九州陶磁文化館

佐賀県立九州陶磁文化館

佐賀県立九州陶磁文化館

佐賀県立九州陶磁文化館

佐賀県立九州陶磁文化館

佐賀県立九州陶磁文化館

初めは、日本磁器の最大産地にして初めての磁器が生まれた地、有田にあります佐賀県立九州陶磁文化館へ。有田の山の上に位置し、今の時期はもう鶯が鳴いている自然豊かな場所にありまして、洋館の様な佇まいが美しい博物館です。扉の取手まで有田焼きで、これがとても愛らしいのです。博物館では、地元の有田焼きは、初期から現代までのほとんどを全てを網羅しており、有名な柿右衛門や鍋島の作品から、九州周辺の陶磁器、現代作家の作品まで、陶磁器好きには一日居ても全く足りないぐらいの展示量でした。特別展以外は無料で拝観することができるのも驚きです。

 

佐賀県立九州陶磁文化館 柴田夫妻コレクション

佐賀県立九州陶磁文化館 柴田夫妻コレクション

佐賀県立九州陶磁文化館 柴田夫妻コレクション

佐賀県立九州陶磁文化館 柴田夫妻コレクション

兎に角、圧巻なのは柴田夫妻コレクションで、夫妻が蒐集し、博物館に寄贈された1万点に及ぶ有田焼きのコレクション展示です。初期伊万里から、明治・大正の有田焼きまで、全ての形、絵柄などを時代別に細かく網羅して蒐集されており、その一部の千点あまりが常時展示されております。ここに来れば古伊万里にとどまらず、有田焼きの全てを学ぶことができる辞典の様な展示内容で、私は腰を抜かしました。時代ごとの作行きや、表現手法、絵付けの種類、中国磁器の何処を真似たのか、どの様なサインなのかなども一目瞭然の展示構成で、蚤の市で手に入れた小さな古伊万里が一体どの時代なのか、ここに来れば大概検討がつく驚きの内容です。個人でこの蒐集をされたことは、本当に頭が下がります。どれほど偉大なコレクションかは、このコレクション自体が、国の登録有形文化財に登録されていることからもわかります。

 

そして陶磁器好きは必ず訪れたい聖地、泉山磁石場へ。秀吉が朝鮮出兵の際に、日本へと連れてこられた朝鮮の陶工、李参平が、この有田の地で磁器の原料を見つけて、日本初の磁器を制作し始めました。この泉山磁石場では今日まで、原料が掘り続けられ、山が一つ無くなったそうです。この景色は写真ではよく見るのですが、思った以上に実際はかなり雄大な場所でして、戦隊者の撮影でも行われそうなドラマチックな断崖絶壁を見ることができます。周辺の岩肌も同様な岩石が剥き出しになっており、いかにも磁器になりそうな雰囲気が致します。北欧の地も同じような岩肌が剥き出しになっている箇所が多く、やはりカオリンの成分が多いのか、岩石を砂のように砕いて、硬質な磁器質のストーンウエアを生み出しております。

 

そして唐津へ。押しも押されぬ人気陶芸家、矢野直人さんも合流されて、お昼は唐津市内の日本料理店、ひら田さんへ。京都の美山荘で修行をされたご夫婦が営まれるお店で、この看板のひら田の文字は美山荘の女将さんが書いたものです。

 

地のものを丁寧なお仕事で、一つ一つ丹精込めて作られております。矢野さんはじめ、唐津の作家さんの器でいただく日本料理とお酒は、贅沢この上ありません。私なんぞが食べるのはあっという間ですが、仕込みに相当なお時間がかかっていると思うと、有り難さが美味しい出汁と共に全身に沁み渡ってまいります。蕗のとうや土筆、タラの芽など、春の物の苦さが美味しいと感じる年にもなって来ました。食事をとりながらのお話で、矢野さんが陶芸の勉強とは関係なく、アメリカに留学されていたお話が面白く、当時、自分で自分の髪を切ったついでに、友人の髪を切っていたのが、上手いと評判になり、あれよあれよという間に、皆が切って来れと殺到し、アルバイト代になったというお話。ニューヨークでラルフローレンの髪を切っていた美容師も上手いと認めたほどで、当時から手を動かす職には、何かしら常人とは違うものを持ち合わせていたのではと感じた次第です。創作をされる方は、一つの事に入り込むのではなく、多くの経験をされたからこそ、良い作品を生み出すのだなぁと、改めて思いました。

 

殿山窯 矢野直人

そして5年ぶりぐらいに訪問の矢野直人さんの窯、殿山窯へ。秀吉が朝鮮出兵の際に築いた、唐津の名護屋城跡にほど近い場所に窯があり、眼下に見える入江には、全国から集まった何十万の兵士たちが朝鮮へと船で出兵していきました。周辺には伊達政宗など、有名な武将の陣跡が多数残っており、今では自然の音しか聞こえないこの静けさと、カモメの鳴き声を聞いていますと、まさに兵どもが夢のあとといった感傷に耽ります。

 

殿山窯 矢野直人

殿山窯 矢野直人

殿山窯 矢野直人

殿山窯 矢野直人

殿山窯 矢野直人

矢野さんは、多くの古陶磁を蒐集する傍ら、自身の作品にも常に生かされております。集められた陶片や古陶磁を見る矢野さんの横顔は、古美術数寄そのもの。画家でもあったお父様の陶版や陶彫作品を眺めつつ、同じく殿山窯で作陶されております、大人気作家の浜野まゆみさんも加わって、古陶磁に入れたお茶やお菓子をいただきながら、古美術談義に花が咲きます。矢野さんの作品には本歌と見紛う作も多く、作品が知れず古陶磁として出回ることもあるそう。常々勉強されているからこその、作品の完成度であり、大人気作家の所以でもあります。

 

太郎源

太郎源

太郎源

太郎源

太郎源

太郎源

そして最後は博多駅前にあります、九州魚料理の名店、太郎源さんへ。春の到来と共に終わってしまう、トラフグの中でもとびきりのものをご用意していただきました。歯応えと旨味が凄いもので、口に入れると思わず笑みがこぼれます。てっさからてっちり、白子酒までいただける満腹のフルコース。九州の古陶磁を中心に盛り付けられた、美味しいフグをこれでもかと堪能させていただきましたが、イカの素晴らしさにも感動いたしました。あれだけ食べたのに、またもう食べたくなる不思議。九州は食材の美味しさが際立っておりますが、都会でもある福岡、博多の駅前でこの至福の時が楽しめるという素晴らしい土地でもあります。

楽しい3年ぶりの九州は1日では全く足りずでして、お品物のお届けに上がっておきながら、私が一番に楽しんでしまいました。この度もご馳走様でございます。本当にありがとうございました。

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