Exhibitionにて「ベルント・フリーベリの書籍」がはじまりました
ギャラリー北欧器のStockを更新いたしました さらに追加です
雑誌 集英社 eclat (エクラ) 2023年7・8月合併号に掲載いただきました
ギャラリー北欧器のStock、Berndt Fribergを更新いたしました
21_21 DESIGN SIGHT企画展「The Original」
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そろそろ長雨の季節となってまいりました。如何お過ごしでございましょうか?
さてウェブ展覧会の第7回目は、「ベルント・フリーベリの書籍」と題しまして、
フリーベリ本人について書かれた唯一の専門書籍2冊をご紹介させていただきます。
ベルント・フリーベリは、まだまだスウェーデンでも専門的な研究が進んでおらず、
作家本人の専門書籍は、1964年に発刊されたハードカバーの書籍、Berndt Friberg「Keramiker」と、
1979年にスウェーデンの国立美術館で開催されたフリーベリの展覧会、
「Berndt Friberg Stengods Gustavsverg」の図録冊子の2冊しか存在しません。
「Keramiker」は60年代当時のままのまさに古書で、既に絶版のため、
近年ではほとんど手に入れることができない幻の書籍となっておりますが、
不思議な縁が繋がって、今回奇跡的に8冊まとめて私の手元にやってまいりました。
この書籍は122ページのうち、スウェーデン語の文章がほとんどで、以前は読むのにも苦労しましたが、
最近は翻訳カメラも充実しており、完璧ではありませんが、何とか全体を隅々まで読めるようにもなってまいりました。
書籍はフリーベリ本人が書いたわけではなく、Ulf Hård af Segerstad(ウールフ ホード・セーゲルスタード)という、
スウェーデンの美術史家が書いたもので、フリーベリの生い立ちから、背景、器の制作の変遷など、
編集作者がフリーベリを研究し、俯瞰で解説した内容で掲載されております。
作品については多くを語らないのが当時の作家の粋でして、
フリーベリ本人の口から語った言葉は残念ながら無く、
セーゲルスタードがフリーベリから聞いた内容が時より出てまいります。
図版も大変に興味深く、フリーベリの制作風景やスタジオの様子など、
器だけからは普段伺い知れない、フリーベリの実像を知ることができますし、
特に作品の図版は、フリーベリ蒐集や私の仕入れの基本になっている大事な写真たちで、
良いフリーベリ作品とは、というお手本がまさにここには掲載されております。
「Berndt Friberg Stengods Gustavsverg」は1979年に開催された、
本人の展覧会パンフレットの役割をしたもので、
ページ数が25ページと少ないものですが、制作年代サインの表や年表など、
文章から図版までフリーベリの基本が凝縮された良本です。
数年前に再販売が行われましたが、
あっという間に無くなってしまいまして、現在はまた入手が難しくなっております。
今回は、79年発刊のものではなく、再販分で手に入れた残り一冊をお届けいたします。
師匠のヴィルヘルム・コーゲは6年前にも大規模な展覧会がスウェーデン国立美術館で開催され、
また来年2024年6月からも、日本の民藝との繋がりで、濱田庄司作品とのコラボレーション展覧会が、
スウェーデンの国立美術館で企画されており、
ここ数年での注目や評価の再検討、研究が進んでまいりました。
フリーベリの研究はまだまだこれからという感じですが、
日本では以前、愛知県陶磁美術館に所属されていた際に研究し執筆された、
長久智子先生の紀要が愛知県陶磁美術館のホームページに残っておりまして、
フリーベリについて日本語で知ることができる貴重な論文になっております。
書籍はかなり古い古書のため、傷や焼け、凹み、破れや、ページの折れ、
さらには値段の書き込みなどがそれぞれ生じておりますが、
ダメージの加減で、ややお値段が前後しております。
特に「Keramiker」は今後はこの様な数を扱うことができない希少な書籍でございます。
お探しの皆様は、この機会にぜひお求めくださいませ。
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先日に引き続きまして、ギャラリー北欧器のStockを更新いたしました。 今回も、ベルント・フリーベリのMiniatureの器、Wilhelm Kageの器を追加更新をしております。ベルント・フリーベリのMiniatureたちは10点の追加、Wilhelm Kageの器は4点の追加でございます。どうぞ大きな画像にて器たちをご高覧いただければ幸いでございます。
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明日6月1日発売の、eclat (エクラ) 2023年7・8月合併号の別冊付録「私に心地いい家」内にて、ブランドPRの関根さんとファッションディレクターの島田さんご夫妻のご邸宅紹介の中で、ご夫妻がお気に入りのお店として、ギャラリー北欧器をご紹介いただきました。何度かお邪魔させてもらっているご夫妻のご邸宅は、極限に研ぎ澄まされた静けさの広がる空間で、その厳選された作品たちには毎回ため息が出ます。特に黒漆喰の上に並べられました仏教美術や、杉本博司さん須田悦弘さんの現代美術の作品は、隙の無い張り詰めた緊張感がありまして、本当に素晴らしいものです。この別冊付録には洗練された暮らしのお手本とも呼べる皆様のご邸宅が掲載されておりますので、ぜひ一読をいただければ幸いでございます。この度もご紹介をいただきまして、ほんとうにありがとうございました。
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先日に引き続きまして、ギャラリー北欧器のStockを更新いたしました。 今回の更新は、ベルント・フリーベリのMiniatureの器、Wilhelm Kageの器、Danish Potteryの器、Finish Potteryの器をどれも少々の追加ですが更新をしております。特にベルント・フリーベリのMiniatureたちは、以前掲載の器たちの価格を改訂いたしまして、ほとんどの作品をご奉仕価格でお届けしております。近年の高騰でお気に入りの一点を絞っての購入はなかなか難しい中、お気に召していただける一点がございましたら、現地よりもお安い価格でお出ししている作品もあるかと思います。ご所望の場合は、お早めにお申し付けくださいませ。
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5月の休業日のお知らせでございます。5月2日(水)より6日(土)までご来店のご予約のみ、お休みとさせていただきます。ご面倒様でございますが、よろしくお願いをできれば幸いでございます。お品物のお問い合わせなどは承りますので、メールもしくはお電話にてお申し付けくださいませ。
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清々しい新緑の季節となってまいりました。皆様如何お過ごしでございましょうか。
さてこの度、ギャラリー北欧器のStockを更新いたしましたので、ご連絡を申し上げます。
今回の更新は、最近は本当に良い作品が少なくなり、注目度がますます上がっております、Berndt Fribergの器、1〜5の全ての器の更新と追加をしております。在庫のある全ての作品を、再撮影にてなるべく大きく掲載をし、器の詳細を細部までご覧いただける様に致しました。初夏のお休みの最中、ぜひごゆっくりとご高覧をいただければ幸いでございます。
またフリーベリ作品でも、長年共に居りますストック作品で、特に小鉢や鉢、平鉢、さらに大きな鉢作品などは、今回価格を改訂いたしまして、ご奉仕価格とさせていただいております。昨今の高騰と品薄では、現地スウェーデンでも手に入らない程の、クオリティと価格でご紹介しております。ご所望の場合は、お早めにお申し付けくださいませ。
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桜満開の六本木、21_21 DESIGN SIGHTにて開催の企画展「The Original」へ伺ってまいりました。この展覧会は、デザインの第一線で活躍する3名、今回の展覧会ディレクターでデザインジャーナリストの土田貴宏さん、企画原案の深澤直人さんと企画協力の田代かおるさんによって、デザインの「The Original」として選ばれた、約150点のプロダクトを展示する企画展です。オリジナルと言ってもデザインの原型や始まりのものではなく、多くのデザイナーを触発するような、根源的な魅力と影響力をそなえ、そのエッセンスが後世にまでつながれていく優れたデザイン力をもったプロダクトたちのことです。会場では古いデザインのものもあればつい最近のものもあり、さらにはほとんど現行品や復刻品ですので、今購入して手元で使えるものばかり。一部はアートの範疇に含まれる様になったものもありますが、元々全て生活で使うものであり、兎に角、使ってこその品々ということに、昨今のビンテージ品や家具の異様な値上がりを改めて考えさせられます。また一番の印象だったのは、全てが洗練されているからか、見ていて余計に気になる所がないと言いましょうか、ノイズが目に入ってこないのです。世の中には物が溢れかえっており、その中から自分だけの優れたオリジナルを選び出すのは至難の技にも感じてしまい、この後、多くのものがある街に戻るのが怖くなってしまいました。展覧会は6月25日まで開催をしておりますので、物とは何かという探訪に、ぜひ訪れて見てください。
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いつもお世話になっておりますお客様への納品で、3年ぶりの九州へと訪問して参りました。コロナでなかなか伺えず、長いようであっという間の3年間。子供だったら小学校を卒業して、中学を飛び越して高校生になっている期間ですので、やはりコロナの自粛とは長いものでした。福岡空港も新しくなり、平日にも関わらず、多くの人でごった返しておりました。博多駅もコロナ前以上に活気が完全に戻っております。この度も一日、福岡から佐賀までをたっぷりとご案内いただきまして、いつもの様に感謝感激でございました。今回も、九州での一期一会の多くの出会いに感謝をいたしまして、一部ではございますがご紹介をさせていただきます。
初めは、日本磁器の最大産地にして初めての磁器が生まれた地、有田にあります佐賀県立九州陶磁文化館へ。有田の山の上に位置し、今の時期はもう鶯が鳴いている自然豊かな場所にありまして、洋館の様な佇まいが美しい博物館です。扉の取手まで有田焼きで、これがとても愛らしいのです。博物館では、地元の有田焼きは、初期から現代までのほとんどを全てを網羅しており、有名な柿右衛門や鍋島の作品から、九州周辺の陶磁器、現代作家の作品まで、陶磁器好きには一日居ても全く足りないぐらいの展示量でした。特別展以外は無料で拝観することができるのも驚きです。
兎に角、圧巻なのは柴田夫妻コレクションで、夫妻が蒐集し、博物館に寄贈された1万点に及ぶ有田焼きのコレクション展示です。初期伊万里から、明治・大正の有田焼きまで、全ての形、絵柄などを時代別に細かく網羅して蒐集されており、その一部の千点あまりが常時展示されております。ここに来れば古伊万里にとどまらず、有田焼きの全てを学ぶことができる辞典の様な展示内容で、私は腰を抜かしました。時代ごとの作行きや、表現手法、絵付けの種類、中国磁器の何処を真似たのか、どの様なサインなのかなども一目瞭然の展示構成で、蚤の市で手に入れた小さな古伊万里が一体どの時代なのか、ここに来れば大概検討がつく驚きの内容です。個人でこの蒐集をされたことは、本当に頭が下がります。どれほど偉大なコレクションかは、このコレクション自体が、国の登録有形文化財に登録されていることからもわかります。
そして陶磁器好きは必ず訪れたい聖地、泉山磁石場へ。秀吉が朝鮮出兵の際に、日本へと連れてこられた朝鮮の陶工、李参平が、この有田の地で磁器の原料を見つけて、日本初の磁器を制作し始めました。この泉山磁石場では今日まで、原料が掘り続けられ、山が一つ無くなったそうです。この景色は写真ではよく見るのですが、思った以上に実際はかなり雄大な場所でして、戦隊者の撮影でも行われそうなドラマチックな断崖絶壁を見ることができます。周辺の岩肌も同様な岩石が剥き出しになっており、いかにも磁器になりそうな雰囲気が致します。北欧の地も同じような岩肌が剥き出しになっている箇所が多く、やはりカオリンの成分が多いのか、岩石を砂のように砕いて、硬質な磁器質のストーンウエアを生み出しております。
そして唐津へ。押しも押されぬ人気陶芸家、矢野直人さんも合流されて、お昼は唐津市内の日本料理店、ひら田さんへ。京都の美山荘で修行をされたご夫婦が営まれるお店で、この看板のひら田の文字は美山荘の女将さんが書いたものです。
地のものを丁寧なお仕事で、一つ一つ丹精込めて作られております。矢野さんはじめ、唐津の作家さんの器でいただく日本料理とお酒は、贅沢この上ありません。私なんぞが食べるのはあっという間ですが、仕込みに相当なお時間がかかっていると思うと、有り難さが美味しい出汁と共に全身に沁み渡ってまいります。蕗のとうや土筆、タラの芽など、春の物の苦さが美味しいと感じる年にもなって来ました。食事をとりながらのお話で、矢野さんが陶芸の勉強とは関係なく、アメリカに留学されていたお話が面白く、当時、自分で自分の髪を切ったついでに、友人の髪を切っていたのが、上手いと評判になり、あれよあれよという間に、皆が切って来れと殺到し、アルバイト代になったというお話。ニューヨークでラルフローレンの髪を切っていた美容師も上手いと認めたほどで、当時から手を動かす職には、何かしら常人とは違うものを持ち合わせていたのではと感じた次第です。創作をされる方は、一つの事に入り込むのではなく、多くの経験をされたからこそ、良い作品を生み出すのだなぁと、改めて思いました。
そして5年ぶりぐらいに訪問の矢野直人さんの窯、殿山窯へ。秀吉が朝鮮出兵の際に築いた、唐津の名護屋城跡にほど近い場所に窯があり、眼下に見える入江には、全国から集まった何十万の兵士たちが朝鮮へと船で出兵していきました。周辺には伊達政宗など、有名な武将の陣跡が多数残っており、今では自然の音しか聞こえないこの静けさと、カモメの鳴き声を聞いていますと、まさに兵どもが夢のあとといった感傷に耽ります。
そして最後は博多駅前にあります、九州魚料理の名店、太郎源さんへ。春の到来と共に終わってしまう、トラフグの中でもとびきりのものをご用意していただきました。歯応えと旨味が凄いもので、口に入れると思わず笑みがこぼれます。てっさからてっちり、白子酒までいただける満腹のフルコース。九州の古陶磁を中心に盛り付けられた、美味しいフグをこれでもかと堪能させていただきましたが、イカの素晴らしさにも感動いたしました。あれだけ食べたのに、またもう食べたくなる不思議。九州は食材の美味しさが際立っておりますが、都会でもある福岡、博多の駅前でこの至福の時が楽しめるという素晴らしい土地でもあります。
楽しい3年ぶりの九州は1日では全く足りずでして、お品物のお届けに上がっておきながら、私が一番に楽しんでしまいました。この度もご馳走様でございます。本当にありがとうございました。
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