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令和初日、人でごった返す東京駅。東京ステーションギャラリーにて開催中の「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展へ伺って参りました。東京ステーションギャラリーは、辰野金吾設計の東京駅舎内にありますので、歴史的建造物の内部も当時に楽しめます。長ーい改修後、広大な駅前広場も解放され、本当に美しい駅舎になりました。
この時は、館内全ての作品が撮影可能という、有難い開放的な展示でありました。ルート・ブリュックはご存知の方も多いかと思いますが、フィンランド、アラビア社の美術陶芸部門でもある、アラビアアートデパートメントに所属した作家で、タイルによる絵画的表現が大変に高い評価を得ております。またタピオ・ウィルカラの奥さんとしても有名であります。元々は北欧諸国に多く見られる、ジャグなどの軟性陶器に絵付けを施した作品がスタートですが、後に壁に掛ける陶板中心の表現に写り、最後はよりミニマルなブロック表現へと移行していきました。
父親が蝶の研究家だったこともあり、蝶をモチーフにした作品が多いのも特徴です。小さなブロックの様々な蝶を組み合わせていき、大きな絵画的表現をする所が面白いもので、これが晩年のブロック表現へと繋がっていきます。
兎に角素晴らしい、晩年のブロック表現。小さなレゴブロックのような陶板を一つ一つ組み合わせていき、この大きな絵画表現をしております。これはもう陶芸ではありません。制作には膨大な時間がかかりますが、まるで初期のコンピューターアートのような0と1の組み合わせが、ミニマルでありながら、無数の個が集まる集合体の美へ昇華されており、本当に圧巻であります。彼女の表現は具象から抽象へ、そして最後は全てを削ぎ落とした、ミニマルアートへと到達した変遷を、この展覧会では順を追って伺い知ることができます。ルート・ブリュックは範疇としては近代絵画の巨匠といった所で、数も圧倒的に少なく、高額なものばかりでして、大きな陶板でも数百、ブロックは千万級のものですが、このクオリティの高さは吸い込まれるように惹きつける何かがあり、いつかは一つ、良いものを手にしてみたいものです。また展覧会図録がハードカバーの美しいもので、これもまた必読です。前回のアルヴァ・アアルト展の図録は既に完売とのことで、今回も完売必至であります。展覧会は東京では6月16日まで開催しておりますので、この機会に是非ご覧になってみて下さいませ。
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